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れを、操縦弁からの作動空気が到達するまで一時停止させる役目をしている。
?充気弁
エアータンクには独立駆動の空気圧縮機を使用して充気する以外に、通常第一シリンダのヘッドに充気弁を設けておき、無負荷低速運転中に、そのシリンダの燃料をカットし、空気圧縮機としてエアータンクに充気しているものもある。
充気弁は2・191図に示すような構造であり充気を行うときは、
イ)第一シリンダの燃料噴射ポンプのプライミングハンドルを操作して燃料をカットする。
ロ)エアタンクの充気弁を開く。
ハ)第一シリンダの充気弁を開く(これにより充気が始まる)。
充気が終わったときは上記と反対の順序で各充気弁を閉めると共に、燃料カットを解除するこの方法により充気する場合は、エアタンクの中に水が溜まるので充気後、タンクのドレンコックを開きドレンを排除する。水分は機関始動時に始動弁などに付着し錆び付きや腐食、膠着などの原因となる。

 

 

115-1.gif

 

2・191図 充気弁の構造

 

 

(2)空気始動(エアスタークによる方式)
エアスタークによる始動方式は、電気始動方式のスターティングモータの代わりにエアモータを使用した方式で2・192図に示すような部品で構成されており、エアタンクの圧縮空気は、減圧弁により6−9kg/cm2程度に減圧され、フィルタで濾過された後、オイラーを通過するオイラーは自動的に潤滑油を噴霧状して圧縮空気に混合させるこの圧縮空気がスタータの給気口より入ってスタータを駆動し、消音器を経て放出される。

 

 

 

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